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外国人がみる日本の暮らし

東京では至る所に日本好きな外国人が観光をしている。
日本好きが高じて、留学している人もいる。
ずっと国内にいる私にとっては、とても不思議だ。

どのような部分に惹かれたのか聞いてみたいものだ。
浅草などの歴史的ないかにも日本らしい町並みを見て感銘を受けているのか。

ビルがひしめきあっている中で慎ましく暮らす日本人を見て憧れているのか。
ぜひそのような外国人に地方都市も見にきてほしいものだ。

大きな国道沿いの風景が北から南まで似てきていることは私は問題だと思う。
どこにいってもコンビニ、ファミリーレストラン、紳士服店、焼肉店、ファーストフード店の看板がある。

しかも同じチェーン店なため、風景が似てくるのだ。寒い地域と暑い地域では暮らし方が違うはずなのに、同じような風景。
地域らしさという文化はどこに行ってしまったのだろうか。

縁側がある日本家屋

先日、昔ながらの日本家屋にお邪魔した。
今では、資料館のような作りになっている所で、外国人の観光客に人気がある。
瓦屋根の家屋で、入り口を入ると土の土間が続いている。

そこから、元々居間だった所や、床の間があるような客間に上がることができる。
そして、裏庭がある方へと土間は続いているのだ。
裏は、小さな庭になっている。

梅の木がある庭は、客間の縁側から出ることができる。
縁側がある家っていいな〜と思った。
縁側に腰掛けて、暑い日だったのでうちわで仰いでくつろいでみた。

表通りの往来の音は全く聞こえず、そよぐ風と、風鈴の音だけが聞こえる。
思わず寝転がりたくなりそうだった。
実家も集合住宅だし、祖父の家もどちらかというと洋風の造り。

だから風鈴が似合う縁側は無いのだ。
縁側で涼みながら、風鈴の音、蚊取り線香の薫りを感じる時間っていいな〜と思った。
そこに猫がにゅっとやってきて、一緒にごろん。

何も慌てることがない、ゆったりとした時の流れを、日本家屋では感じることができるのだった。
土間や縁側があって、裏庭があるような家は昔であったら、何も珍しいことはなかったと思う。
今でも田舎の方にいけばたくさんあるだろう。

しかし、今から新築でこのような日本家屋を建てようと思ったら、一体いくらかかるのだろうか。
最近はあっという間に一戸建てが建つ時代だが、瓦屋根などを使うとなるとかなり高くなりそうな気がする。
寒い冬、暑い夏を快適に過ごしながら、機能的である。
そんな先人達の生活の知恵がつまった日本家屋に、ただただ思いを馳せるのであった。