今、「親離れ」というとキレイな言い方かもしれませんが、親から気持ちごと離れていく子供が増えてきています。
どうして親から離れるのでしょうか。
親は「子供の為」と思って接していることが、返って子供の重荷となりストレスを感じてくることがあります。
こういう子に育ってほしい、そう願うのは悪くありません。
ただ、親の思い通りにならないとき、「どうして」「なんで」などという言葉を使って子供を責めます。
「どうしてできないの?」「どうしてそんなことするの?」と問いただしたところで、子供が答えを持っていることは少ないでしょう。
もう、この質問をしている時点で、親の視野の狭さと心の許容量が推量れますよね。
自分のレールが安全だ、なんて思っているのでしょうが、そのレールは親の現状よりは高みには行けないものです。
そもそも年齢を重ねただけで、未熟さも自覚出来ていない大人が、子育てなんて出来るわけがないのです。
ただ、残念ながら、20才を超えれば、未熟だろうがなんだろうが、「成人」として認知されることには変わりはありません。
社会にもまれて未熟さを脱出していくわけですが、年齢だけを盾に、全てを知り尽くしたような顔で闊歩する人もいるのです。
うまい具合に社会というのは、そうした未熟な大人は、それなりのステージしか用意をしていないんですよね。
子どもが世間を知って、親から受けた知識や知恵だけでは、到底足りない事を社会が教えてくれるものです。
両親から見た長女で長子の私への関心
もう親がうざったくて仕方がない…本当に父母には申し訳なかったと思うが、実際に思春期の私はこのような感情が常に頭の中にあった。
嫌いじゃないんだけどどう人と距離を置いていいのか分からない、自分の悩みや葛藤をどこで発散していいのか分からない。
そういう気持ちを全て親に甘えて、ぶつけてきた。
よく親の愛情が欲しい子どもは荒れて、親の意識を自分の方に向けるという話もあるが、私はその反対で常に私に意識が傾いていた親をどうやって自分から離していけばいいのかと考えてしまっていた。
20歳にもなると今思えば、それはすごく幸せなことだったんじゃないのか、愛されていたと実感できるのだけど、あの時は本当に「子離れ」して欲しかった。
特に私は長女だったからだと思うのだが、親の関心は兄弟の中でも一気に私が引き受けていた感じだった。
しかも、3歳下にいる弟に関しては父も母も興味がないわけではないが、私よりも2倍3倍も許容範囲が広かった。
私が高校時代に初めて家に彼氏を連れてきたいと母に話した時に母はびっくりしながら父に相談していた。
父なんて青ざめた様子で私にどんな彼氏なのか、どんなお家の子なのかを聞いてきたくらいだった。
でも、弟は勝手にいきなり彼女を連れ込み、母も「彼女が来るなら、一言いってくれればいいじゃない~」という程度。
この温度差は一体何だろう、私はどこまで親から信用されていないのだろうと思ってしまう時もあったけど、きっとそれも娘でしかも一人目は慎重になる親の気持ちもわかる。
ただ、きっとこの先も就職、結婚、出産などいろんな人生でのビックイベントがあるたびになんだか私は親の関与が弟よりも多い分、損をしているような気にさえなってしまう。
私を構ってくれる両親、もう少しどっしりと構えてもらえるよう両親をこれからは安心させてあげたいと思っている。