朝6時に起きて、朝食を作って食べ、身支度をして、会社へ定時に出勤。
午前中働いて12時に昼食を食べ、午後にまた働いて定時に退勤。
家に帰って夕食を作って食べ、お風呂に入って寝る。
これが一般的にイメージされる規則正しい生活でしょう。
毎日そうできるならとても規則正しくて良いと思います。
しかし、日常的にこの規則正しいができている人の中には、できない人に対する酷い偏見を持っている人がいます。
昼に寝る生活をしている奴はダメだとか、夜勤の仕事をしている人はあまり良くないと思うとか。
人それぞれの事情に関係なく、全部いっしょくたに不規則で健康に悪いと否定をする人がいます。
私はそれが非常に気になってしまうのです。
例えば、病院では患者さんに24時間対応するために夜勤看護師さんがいます。
多忙で長時間残業などが多く、遅い時間でないと買い物や食事ができない人のために、夜遅くまでやっているお店やコンビニがあり、夜勤で働く店員さんがいます。
需要があるからその仕事は存在しています。
そういう人たちにとっては夜に働いて昼は休むことが生活の規則です。
規則正しさ、それは一定を保つことであり、一定の枠に囚われることではないのです。
カギを掛けない
かつて大学生だった頃、よく友人に誘われてカラオケにいったものでした、それも深夜に。
わざわざ深夜にばかり行っていたのは友人の都合上だったと記憶していますが、若かったとはいえよくやっていたものだと今では思います。
しかし当時の私の実家ではもっと変わったことが起きていました。
なんと自宅の出入り口のカギを開けっ放しにせざるを得なかったのです。
というのも玄関のカギが壊れていて施錠することは出来ても外から開けることは出来ずに、カギを完全に閉めることが出来なかったのです。
もっとも流石にカギを開けっ放しにしておくのは玄関ではなく、より目立たない勝手口の方ではありましたがそれでも不用心なことに変わりありません。
何度も両親にカギ穴を付け替えるように言ったのですが実際に変わったのはそれから数年が経ってからのことでした。
そんな変わった家でしたので、当然深夜に出かけるとなればカギを開けっ放しにしたまま出掛けるしかありませんでした。
まあ当時としてはそれが当たり前だったので、違和感はほとんどなかったのですがいつものように深夜に友人と出掛けて帰ってきたときのことでした。
なんと開いているはずのカギが掛けられており締め出されてしまったのです。
驚きましたが、答えはすぐに思いつきました。
夜勤だった父親が私の外出に気付かずにカギを閉めてしまったのです。
電話して起こすことも考えましたが深夜だったのでそれも躊躇われ、近所のインターネットカフェで一晩を明かしました。
よくある笑い話的な過去のエピソードの一つではあるのですが、今考えるとカギを掛けないというのは奇妙な生活だったと思い返されるのです。