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家の形

私が住んでいるマンションは、新興住宅地の中に建っている。
周りにある一軒家は築五年ほどの新しい家ばかりだ。

同じ会社が売り出した区画だし、人の家にどうこういうつもりはないが、同じようなデザインの家ばかりだ。
レンガ風でもないし、和風でも、モダンでも、リゾート風でもない。

とくに特徴がないデザインで、外壁の断熱効果や耐震にはこだわってありそうだが、はっきり言って趣きがない。

確かに何十年経っても、古くさい印象になったり、外壁にボロが出ることはなさそうだが、個性がまるでないのだ。

一方、古い土地の方角へ進んでみると、元・新興住宅地というような、30年程前に一斉に売り出された区画がある。

この辺りでは、家のデザインが様々で実に面白い。建てられたときからただ古くなっている家もあれば、増改築をして古い箇所と新しい箇所が混ざり合っている不思議な雰囲気の家もある。

屋根の形から玄関ポーチの造りまで、個性的な家ばかりだ。
新興住宅地として売り出されたときは、画一的で面白みがなかったかもしれないが、古くなっていく様に色々な表情があるので、とても趣があり面白いのだ。

近所の同じようなデザインの家々も、このように個性が出てくるのだそうか。
そう考えると、近所の風景がどのように変わるのか楽しみである。

妹が住むマンションに行った時の事

まだ妹が独身だった頃、一度妹が暮らしているマンションに遊びに行ったことがありました。
たぶん今から20年位前のことです。
それほど広い部屋ではなかったのですが、東京都心部にあるそのマンションの家賃は、驚くほど高くびっくりしました。

確かに新しくて綺麗。
便利な場所にあるマンションなのですが、これでは給料のほとんどが無くなってしまうのではないかと思えるほどの金額でした。
もちろん、私には到底住めない家賃です。
何をするにも、東京は高くて大変だとつくづく思いました。
田舎であれば、かなりゆとりがある生活ができるくらいの給料。
しかし、大都会では決してそうではありません。
古いアパートであっても、安くはなく生活は大変です。
それから妹は好きな人の転勤に合せて、退職。
別の土地で働き始めました。
手に職を持つ妹は、いつでもすぐに就職できて羨ましい限りです。
転勤族の彼女たちも、今はマイホームを建てて、増えた家族と一緒に元気で暮らしています。
土地がとても高いところだから、土地にお金がかかった。
建物は薄っぺら。
いつもそんな風に言って夫婦で笑っています。
実際に見ていないので分かりませんが、きっと謙遜して話しているのだと私は思っています。
どんなところで暮らしていても、逞しくて明るい妹の家なら、きっと大丈夫。
どんなことがあっても、いつでも前向きに乗り越えて行くことでしょう。
子供たちを見ていても、それが物凄く伝わってきます。
生きる力が強い妹たち家族。
私も見習って、もっとどしっと構えて生きて生きたいと思っています。