娘が幼稚園の参観日でテーブルマナーを学びました。
テーブルマナーと言えば、ナイフとフォークのイメージが先行しますが、日本人ですからお箸の正しい使い方を指導して頂きました。
昔「お箸の国の人だから…」というCMがありましたが、欧米化の食生活に近づいているからこそ、お箸の正しい使い方を親も改めて勉強した気がします。
まず、マナーを子どもに教える際に「箸置き」が必須アイテムだそうです。
箸置きを使えば、箸の正しい配置が覚えられますし、箸を持ったまま器をつかんだり、寄せ箸や渡し箸といったマナー違反が避けられます。
次に使いやすい箸を用意することです。
手のひらの付け根から中指までの長さプラス3センチが適切な長さです。
プラスチック素材は滑りやすいので木の箸がおすすめです。
そして食事の前後に言う「いただきます」と「ごちそうさま」は日本独自の文化だそうです。
これには驚きました。
食べる事の意味を再確認する言葉であり、生き物の命をいただくことへの感謝の気持ちを表す言葉です。
この感謝の思いが大切だと痛感しました。
一方で、何事もマナーを求めすぎるのは如何なものかと思います。
日本人は形式美に惹かれ過ぎる傾向があり、表面でしか評価しないことが多いのも、マナーというオプラートに包まれているからでしょう。
つまりは本質を見抜くことが出来ない人が多くなっているという意見もあるようです。
高校の頃に学んだテーブルマナー
高校の頃、課外授業でテーブルマナー教室がありました。
会場は、学校から少し離れたところにある洋食レストラン。
そこは地元では人気のレストランで、私も何度か家族で行ったことがあるお店でした。
授業でご飯が食べれるなんてラッキー、ぐらいの軽い気持ちで行ったのですが、意外に覚えることが多くて結構大変でした。
ナイフとフォークの持ち方、ナプキンの使い方、グラスの持ち方などなど、まずは基本的なことから教わります。
そのあと、じゃあ実際に食べてみましょうということになりました。
その時初めてきちんとした作法で食事をしたわけですが、あまりの食べ辛さに驚いたことを覚えています。
フォークとナイフを使って食べるライスや、音を立てずにスプーンですくって飲むスープ。
せっかくレストランに来たというのに、慣れない作法のせいで味がほとんどわかりませんでした。
先生は「大人になって社会に出たら必然的にレストランで食事をする機会が増えると思うので、今日覚えたマナーを忘れないようにして下さい」と言っていました。
その時は「そうか、大人になったらレストランに行く機会が増えるのか」と先生の言葉を真に受けてしまいましたが、私の場合は大人になってからもそんな機会はたいして増えませんでした(笑)。
でも、テーブルマナーは大人のたしなみとして必要なこと。
若いうちから知っていて、得することはあっても損になることはありません。
今思えば、高校生のうちにテーブルマナーを学ぶことができて良かったと思います。